ガスコンロからIHコンロへ!メリットとデメリット

ガスコンロからIHコンロへ!メリットとデメリット

キッチンにおいて使用されているコンロは、料理をするために欠かせないものですよね。

これまでは、多くの家庭で一般的にガスコンロが使用されてきましたが、近年ではIHコンロへの移行が進んでいます。

この記事では、ガスコンロとIHコンロのそれぞれのメリットとデメリットを比較していきます。

それぞれの特性を理解して、これからIHコンロに変えようかと考えている人の参考になれば幸いです。

目次

ガスコンロの仕組みと特徴

まずは、ガスコンロの仕組みと特徴について解説をしていきます。

ガスコンロは、直火で調理するため、熱が均一に分散されます。

直火による調理は、素材の香りを引き立てたり、強火で短時間で調理できたりと、その効果は多岐にわたります。

また、火力調整が細かくできるため、煮物や炊き物などの熱量を微量に調整する調理にはガスコンロが適しています。

しかし、火を使うため火災のリスクがあること、ガスの供給が停止した場合には使用できないこと、定期的な清掃が必要であるという点がデメリットとして挙げられます。

IHコンロの仕組みと特徴

IHコンロ(Induction Heating)は電磁誘導によって熱を発生させるコンロです。

フライパンや鍋の底に通電し、それによって生じる磁場が金属を加熱します。

炎を使わないため、ガスコンロと比べて火災のリスクが少なく、また直接鍋を加熱させるため熱効率が良好です。

さらに、コンロ自体が熱くならないため、調理中に手を触れても火傷をしにくいなどの安全性も魅力の一つです。

しかし、IHコンロのデメリットとしては、電気を使用するため、電力供給が止まった場合には使用不能となります。

また、IH対応の鍋やフライパンでないと、使用できないというデメリットもあります。

ガスコンロからIHコンロへの変更のメリット

さて、ここからはガスコンロからIHコンロへ変更をするときの、メリットについてまとめていきます。
メリットは大きく分けて以下の5つです。

  • 安全性の向上
  • 掃除がしやすい
  • 熱効率が良くなる
  • デザイン性がある
  • 操作が簡単

それぞれを解説していきます。

安全性の向上

ガスコンロと違い、IHコンロは電磁誘導により鍋だけを加熱するため、コンロ本体は熱くなりません。
そのため、調理中にコンロに手を触れても火傷する心配がなく、また火を使わないため火災のリスクも低くなります。
万が一、ガスが漏れて一酸化炭素中毒になるといった事故の危険性もなくなります。

掃除がしやすい

IHコンロはフラットなガラスまたはセラミック面になっているため、飛び散った油やこぼれた液体を拭き取るだけで簡単に清掃できます。
また、ガスコンロのようにグリル部分がないため、食べ物のカスが詰まることもありません。

掃除の面では、かなり楽になることでしょう。

熱効率が良くなる

IHコンロは直接鍋を加熱するため、その熱効率は非常に高いです。
これにより、短時間での加熱が可能となり、また調理時間の短縮にもつながります。

デザイン性に優れている

IHコンロはフラットでシンプルなデザインのものが多く、キッチンのインテリアに馴染みやすいという特長があります。
現代的なデザインが多く、キッチン全体のスタイルを選ばない点が優れています。

操作が簡単

IHコンロはデジタルコントロールにより、火力調整が容易で、ボタン操作だけで細かい加熱調整が可能です。
また、タイマー機能が標準搭載されていることが多いため、調理中に他の作業を行うことも可能で、料理の幅が広がります。

ガスコンロからIHコンロへの変更のデメリット

次に、ガスコンロからIHコンロの変更のデメリットについてまとめていきます。
デメリットは、大きくわけて、以下の4つです。

  • 設置費用がかかる
  • 電気代が上がる
  • 専用の調理器具を準備する必要がある
  • できる調理手法が減る

設置費用がかかる

IHコンロへの移行には、初期投資が高くなる場合もあります。
電気設備に手を加える必要がある場合もあり、その費用も考慮する必要があります。

電気代が上がる

IHコンロは電気を使用しますので、ガスコンロに比べて電気代が高くなる可能性があります。
ただし、エネルギー効率の高さから長期的に見ると、ガス代と比較して、コスト面でのデメリットはそれほど大きくないでしょう。

専用の調理器具を準備する必要がある

IHコンロは専用の金属材料(鉄や磁性体)で作られた調理器具しか使用できません。
これまで使用していた鍋やフライパンが使用できない場合もあり、そのときは、新たに調理器具を揃える必要があります。

できる調理手法が減る

IHコンロは加熱部分が限定されるため、焼鳥のように直火で焼くという調理はできなくなります。
また、安定した熱量でじっくり煮るという調理法も難しい場合があります。

ガスコンロとIHコンロの比較

ガスコンロとIHコンロのメリット、デメリットを解説してきました。
ここでは、ガスコンロとIHコンロを、

  • コスト
  • 使いやすさ
  • メンテナンスのしやすさ
  • エネルギー効率
  • 料理の美味しさ

という項目ごとに比較をしていきます。

コストの比較

ガスコンロとIHコンロのコストは、使用状況やライフスタイルによるところが大きいです。
初期費用はIHコンロの方が高いですが、熱効率の良さから、適切に使用すればIHコンロの方が経済的であることが多いです。
電力供給が安定している地域では、IHコンロの方がコストパフォーマンスが良いでしょう。

使いやすさの比較

一般的に、IHコンロはデジタルコントロールが可能であるため、使いやすいといえるでしょう。
一方、ガスコンロは火力調整を直感的に行うことができるため、微妙な火力の調整がしやすいというメリットがあります。

メンテナンスのしやすさの比較

IHコンロはホーローやガラス製の平らな表面を持っており、油や汚れがつきにくく、清掃が容易です。
一方、ガスコンロは炎口部分に汚れが溜まりやすく、時にはプロによるメンテナンスが必要な場合もあります。

エネルギー効率の比較

エネルギー効率においては、IHコンロの方が優れています。直接鍋を加熱するため、熱の損失がほとんどありません。
しかし、ガスコンロも熱源と鍋の距離を適切に保つことで熱効率を高めることが可能です。

料理の美味しさ

独特な風味を出すために直火が必要な調理法では、ガスコンロが優れています。
しかし、均一な加熱が必要な煮物や混ぜ物などでは、IHコンロの方が優れています。
料理によって、どちらが適しているかは変わってきます。

ライフスタイルによるコンロの選択

最後に、いくつかのライフスタイルを例に挙げて、ガスコンロとIHコンロを選ぶ際のポイントをまとめていきます。

一人暮らしや少人数家族の場合

一人暮らしや少人数の家庭では、IHコンロが便利です。
手間がかからず、簡単に使えることから、料理をこれから始めたいと思っている人でも扱いやすいでしょう。

子育て世代の場合

子どもがいる(特に幼少期)家庭には、IHコンロの安全性が大きなメリットになります。
IHコンロは火を使わないため、小さな子供がいる家庭にとっては、事故のリスクが最小限に抑えられる点が大きな魅力となります。

大家族の場合

大家族など、大量に料理が必要となる場合は、ガスコンロの方が使いやすいでしょう。
強力な火力で調理をすることができるからです。
大きな鍋やフライパンを使用する場合も、全体を均一に加熱でき、効率的な調理が可能です。

まとめ

ガスコンロとIHコンロのメリットやデメリット、特徴の比較などをまとめてきました。

ガスコンロとIHコンロ、それぞれに特性があります。

コンロを選ぶ際には、調理のスタイル、安全性、メンテナンスの手間、コストなどを総合的に考慮した上で最適な選択をしましょう。

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